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29BZ0053
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電気自動車と磁石の「離せない」関係
磁石は「超」エコエネルギー
最近よくCMや新聞で見かける「電気自動車」、環境問題への関心や石油資源の問題から、最近特に注目を集めています。ご存知のとおり磁石は有害物質も二酸化炭素も出さないエコエネルギーです。さらに磁力は半永久的にエネルギーを得ることができますし、小型で軽くしたりすることもできるので使い道はいろいろ。もちろん磁石の利点を利用し、電気自動車の駆動用モーターや、カーエアコンのコンプレッサなどにはすでに磁石が使用されています。
電気自動車にも磁石は必要不可欠

もうひとつ注目すべき点として、磁石は再生が可能ということがあります。本コラムVOL.4でもお話しましたが、磁石は人工的に生成が可能なため、もし車が不要になったとしても磁石の部分を回収し、次の車の部品に合う形に生成し直せばリサイクルを繰り返す事ができるのです。特に希土類磁石のような資源が希少ではあるけれど大きな力を持つものは、何度もリサイクルできることが望ましいですよね。


電気自動車の発展に磁石あり
電気自動車のしくみ 環境にやさしい電気自動車は昔から研究が進められてきました。しかし今のところはまだガソリン車のほうが圧倒的に多く、本格的な普及には至っていません。
では、電気自動車の問題点はどこなのでしょうか?まずいわれているのはバッテリーの問題です。一度あたりの充電での走行距離が短いので、充電が足りなければ乗りたいときに乗れず、最悪の場合目的地にたどり着けないうちに止まってしまうということになりかねません。しかしその問題は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池など大量の電気を蓄えられる電池を使用することによって解決できるでしょう。

2つめの問題として、モーターの問題があります。エンジンの代わりに電池を使用したモーターを使うのですが、発生させた動力を制御する技術や、発電に使用する磁石の重さなどがネックになります。
しかし強力な希土類磁石によってこれらの問題点は解決されつつあります。希土類磁石ならば、より大きな動力を小さな磁石で得ることができるため、効率のよいモーターを作れますし、 モーターを含んだ車自体の重量も軽くでき燃費がよくなります。また車内空間を広くできるメリットもあります。
さらに車輪の中にモーターを収納してしまうホイールモーターも研究がすすんでいます。モーターによって車輪をダイレクトに動かすため、車の駆動のしくみがとてもシンプルになり、さらに加速が可能になります。スピードが遅いという電気自動車の問題点も、希土類磁石があれば解決してしまうのです。


電気自動車の歴史
世界初の実用的な電気自動車は1870年代、イギリスにて製作されたといいます。電池の電力によってモーターを動かし、走らせる原理は現在のものと変わりません。現在では主流のガソリン車ですが、開発当初はトラブルも多く、電気自動車のほうがはるかに性能がよかったといいます。しかし20世紀に入り、ガソリン車の性能がよくなるとパワーの面で劣ってしまう電気自動車は姿を消してしまいました。

かの発明王エジソンも、アルカリ蓄電器を使った電気自動車を発明しており、その頃の蒸気機関車やエンジン自動車に比べ、静かで排気ガスで汚れないため貴婦人に人気があったといいます。また、エジソンは自分の研究所のなかにレールを敷き、モーターを使った電車を走らせています。残念ながら実用化には至らなかったのですが、もしかしたら環境にやさしい乗り物がエジソンの時代にすでに実用化されていたのかもしれませんね。



参考文献:
山川正光著「トコトンやさしい磁石の本」(日刊工業新聞社)
吉岡安之著「じしゃく忍法帳 磁石とエレクトロニクスのはなし」(日刊工業新聞社)
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